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アルムナイ(alumni)を導入する企業が増えているワケ

あまり聞き馴染みのない「アルムナイ」。

実は今、人事領域で注目を集めている言葉なんです!


今回は、アルムナイとは、そして活用するメリットやポイントまで解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.アルムナイとは
  2. 2.なぜ今アルムナイが注目されているのか
  3. 3.アルムナイを活用している企業事例
    1. 3.1.株式会社リクルート
    2. 3.2.ソニー株式会社
    3. 3.3.富士通株式会社
  4. 4.アルムナイを活用するメリット
    1. 4.1.即戦力となる人材が手に入る
    2. 4.2.採用・教育コストが削減できる
    3. 4.3.有力な情報を手に入れられる
  5. 5.アルムナイ活用に向いている会社とは
    1. 5.1.従業員数が多い
    2. 5.2.人材のポータブルスキルが高い
    3. 5.3.スキルの専門性が高い
  6. 6.アルムナイを活用するうえで注意すべきポイント
    1. 6.1.リレーションを保つための施策を
    2. 6.2.受け入れ態勢を整える
    3. 6.3.イグジットマネジメントに力を入れる
  7. 7.自社とアルムナイでWin-winな関係性を築こう


アルムナイとは

アルムナイ(alumni)とは「企業の離職者や退職した人たち」「出戻り社員」を意味します。

本来、アルムナイとは


(男子)卒業生、 同窓生、 校友

alumnusの複数形

(引用:weblio

という意味の言葉。アルムナイという言葉は時代が経つにつれビジネスシーンでも使われるようになりました。

なぜ今アルムナイが注目されているのか

現在、アルムナイ(退職した人材)を再度雇い、新規事業の創出などに活かしたり、アルムナイ同士のネットワークを立ち上げ、そのつながりを経営に活かすことに注目が集まっています。

もともとこのアルムナイと企業が継続的に接点をもつという動きは、外資系企業では盛んでしたがその他の業種ではほとんどありませんでした。

また終身雇用が当たり前で、退職といえば定年退職、というのが一般的だった日本。途中で退職し、他の会社に新しく働き始めること自体が珍しいものでした。しかし、働き方が多様化した今、終身雇用制度は終わりを迎えつつあり、転職するのも一般化してきています。

また、自分のスキルを活かして正社員ではなくフリーランスとして働く人も増えてきています。そのため「優秀な人材を正社員として雇い続ける」ということが難しくなってきているのです。

このような背景から、人材不足に悩む企業において、アルムナイ、つまり「企業の離職者・退職者」を貴重な人材資源とみなして、採用する、あるいは採用につながる関係性を維持する、といった柔軟な対応が求められているのです。

アルムナイを活用している企業事例

では実際にどのような起業でアルムナイが活用されているのでしょうか。

株式会社リクルート

株式会社リクルートの人材輩出文化は聞いたことがあるかもしれません。リクルートは部署にもよりますが、辞めやすい会社と言われています。なぜならばリクルートは社員に起業させて新陳代謝を起こすことを強みにしているからです。リクルート社員をどんどん外に出し、起業させ、アルムナイを結成。最終的にはリクルート側にもプラスになる、という良い循環を生んでいます。

ソニー株式会社

ソニー株式会社では「ソニー友の会」を結成しています。

『人生を振り返って、ソニーの名のもとで苦楽をともにした人たちが、ソニーで働いて良かったという気持ちを持ち続け、その絆を拡げたい』と、ソニー創業者の盛田さんが、ソニー創立40周年を記念して提案され、1987年7月19日に発足しました。

(引用:「ソニー友の会」, ソニー株式会社

「ソニー友の会」はかつてソニーに務めていた人が会員登録でき、さまざまな特典を得られる会です。そのなかで、アルムナイを結成しソニーとOB・OG、OB・OG同士のビジネスの広がりを支援する仕掛けを作ろうという動きが出ています。


富士通株式会社

富士通株式会社ではキャリア採用の中で「カムバック制度」というものを取り入れています。

育児・家族介護・配偶者の転勤などのやむを得ない事情により退職した方や、学業・転職等によるキャリアアップのために退職した社員の方に、再度富士通で活躍していただける場を提供する制度です。

(引用:「キャリア採用情報」, 富士通株式会社

また「FUJITSU Alumni Network」という退職した社員が集まるコミュニティもあります。 

アルムナイを活用するメリット

アルムナイを活用するといっても、企業にとってどんなメリットがあるのでしょうか?

即戦力となる人材が手に入る

通常の中途採用とは異なり、アルムナイを採用する場合は、企業と求職者がお互いによく知っている状態で採用となります。求職者であるアルムナイは企業の風土やビジネス内容について理解があり、また社内にすでに人脈があることも強みとなります。

他社で知識やスキルに磨きをかけて戻ってくる場合も多く、即戦力として期待できます。その姿が社内にいい影響を与えてくれる可能性も。

採用・教育コストが削減できる

アルムナイ採用の応募経路は、本人からの直接応募や、在籍時の上司・同僚からの紹介が大半であるため、エージェントの仲介が不要になり結果として採用コストの削減になります。

また、一度在籍しているため、研修を一通り経験していたり、業務内容に対しての理解があるため、入社時のオンボーディングにかかるコストも最小限で済みます。

有力な情報を手に入れられる

アルムナイを活用できるのは採用だけではありません。アルムナイは社外の情報を持っているので、アルムナイを対象に意見をきく施策を定期的に実施すれば、それだけで自社にとって有益な情報を得られると期待できます。

アルムナイ活用に向いている会社とは

アルムナイをより効果的に活かすことができるのは以下のような会社です。

従業員数が多い

基本的に、アルムナイが多いほど企業が受けるメリットは大きくなります。そのため、アルムナイを活用した制度や施策は、従業員数の多い大企業向きだといえるでしょう。

人材のポータブルスキルが高い

ポータブルスキルとは、特定の業種や職種、時代背景などにとらわれない能力のこと。たとえば、真面目さや積極性、几帳面さといったように、性格や人柄など、明確な評価基準がないのが特徴のスキルです。

ポータブルスキルが高い人材は、さまざまな環境で活躍できるため、自分で活躍の場を見つけられる人が多いといえます。社会の変化に対応しやすい人材ともいえるので、そんな人材がそろっている業界はアルムナイ活用に向いているといえます。

スキルの専門性が高い

専門性が高い業種は、そもそも採用が困難であったり採用単価が高かったりする場合が多いです。また、新しく教育していくにもコストがかかるため、やはり経験値が高い人材のほうが重宝されます。そのため、アルムナイを活用する制度が大きなメリットをもたらすといえるでしょう。

アルムナイを活用するうえで注意すべきポイント

リレーションを保つための施策を

アルムナイを活用していくうえでは、アルムナイからの応募やアクションを待つのではなく、積極的にこちらから関係性を保っていくための施策が必要になります。

例えば、アルムナイ向けのイベントを定期的に開催したり、アルムナイ同士でつながるためのコミュニティを用意しておいたり、といった施策が有効です。

受け入れ態勢を整える

一度退職した社員がまた戻ってくることになるので、「正直よく思わない…」といった在籍社員も存在するでしょう。アルムナイ採用に対して理解を促したり、復職条件を明確にしたりすることで、そのような環境をできるだけ緩和していくことが大切です。

イグジットマネジメントに力を入れる

退職時の印象がネガティブなものであると、アルムナイを再度採用したり、情報交換したり、といったことが難しくなってしまうため、退職していく人を企業が応援して快く送り出せる組織である必要があります。起業や転職のサポート制度を整えたり、社内の意識改革を行ったりして、イグジットマネジメントを強化していきましょう。

自社とアルムナイでWin-winな関係性を築こう

いかがだったでしょうか?

日本ではまだあまり馴染みのない「アルムナイ」ですが、関係性を保っていくことが起業にも、そしてアルムナイ自身にも多くのメリットがあります。

HRテックも多様化しており、退職した人材との関係性も簡単に築けるようになった今、アルムナイの活用はどんどん重要になっていくでしょう。

自社の採用力向上のためにも、アルムナイの活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

HRハッカーマーケティングチーム
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